桜の芽もほころび、春の足音が聞こえてくる季節となりましたね。カレンダーをみれば3月も半ば、まだまだ寒い日もありますが、開花予想などを聞くと、冬の終わりを実感するこの頃です。
さて、3月は、住宅補助金の交付申請の受付開始の時期になります。色々種類があるけど、何がちがうの!?と分かりにくいことも多いかと思います。
実は!現在住宅は、省エネ住宅普及加速という政府の狙いで、家庭での一次エネルギー消費量(石油や石炭、風力や水力など自然から得られるエネルギー)ゼロを目指し、昨年4月には、新築住宅は省エネ基準適合(断熱等級4、一次エネルギー消費量基準が1.0以下)義務化されています。
2030年以降の新築住宅はすべてZEH(ゼロエネルギーハウス)基準、内6割は太陽光設備設置されるようになり、2050年には、全住宅でZEH水準の省エネ性能になるように、補助金は続いています。
今回は、種類別にみて何を選択すべきか、改めて考えてみましょう。
1.省エネ次世代型住宅(GX志向型住宅とZEH水準住宅)
2.長期優良住宅の優遇について
3初期費用とランニングコストを比べて考えよう!

1.省エネ次世代型住宅(GX志向型住宅とZEH水準住宅)
現在、補助金の条件についてZEH水準住宅は、①断熱等級5以上、②設備(高効率エアコン、高効率給湯器、LED照明など)省エネ、③①、②でも足りない必要エネルギーは太陽光発電などの再生可能エネルギーを含めて、年間のエネルギー消費量を実質ゼロ(100%削減)に。④発電量・消費量を管理する必要があるので、管理高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入 で管理「見える化」が必要になります。
GX志向型住宅は、基本ZEH高性能版の住宅。断熱等級は6以上になり、省エネ設備が必要。その時点で省エネ効果大ですが、更に太陽光発電などで、エネルギー消費をゼロにし、コントローラー(HEMS)の設置が必須です。(夜間や停電時に電気を使う蓄電池は任意)
これらは、現在の住宅基準から考えると初期費用は、+約200万〜300万円程度。蓄電池を追加する場合は、さらに80万〜150万円ほどかかります。
補助金を考えるとすべて賄えませんが、日々の光熱費削減が見込めます。例えば年間10万円削減できたら、補助金で足りない分(約100万〜150万円)を10年〜15年程度で元が取れる計算になります。
また「給湯省エネ事業」と併用すると、高効率給湯器専用の補助金(1台最大10万円〜17万円程度)を組み合わせることで、給湯器の実質負担が減らせます。

2.長期優良住宅の優遇について
長期優良住宅は、ZEHではありませんが、省エネ基準適合住宅です。なら高価な設備が無くてコスパも良い!と感じるかもしれません。補助金は75万円ですが、【住宅の30年以上の維持管理】が必須で最低10年以内毎に定期点検を行うので、維持保全計画書に基づき修繕の必要があると判断されれば、補修の義務があり、点検・メンテナンス費用がかかるデメリットもありますが、実際メンテナンスせず30年たったら、建物が物理的に劣化しているのは必須です。最悪、白アリに蝕まれていたり、外壁塗装がはがれ、壁の内側の木材が腐ったりしていたら、柱を変えたり、補強が必要になっている場合300~500万かかる場合もあります。定期的なメンテナンス、早期発見・早期修繕で修繕費が抑えられます。
また、長期優良住宅ならではのメリットはほかにも!
1.住宅ローン借り入れ金額(4500万円)と控除の最大額(ローン残高0.7%、最大13年間控除)アップ
2.ローン金利の引き下げ(5年間)
3.各種税の優遇(固定資産税の減額期間の延長・登録免許税・不動産取得税)
4.地震保険料の割引(耐震等級に応じて最大50%オフ)
長期優良住宅の場合、定期的にメンテナンスをして、長く資産価値を保ちながら、税制優遇を受けることができます。なのでトータルで得られる金額的メリットと、申請や点検、記録と保存の手間を考えて、検討しましょう。

3.初期費用とランニングコストを考えよう!
住宅補助金を狙うことは、おトクで税制優遇もあるので検討したいですが、まずは自分の年収から資金計画を出し予算に合うかをしっかり検討することが大切です。前の記事でもお話した借入金額も、「手取り額」の25%を上限度を目安に考えましょう。建築費用の高騰もあり、補助金の多さのみで省エネの設備が高額で取り入れられない可能性もあります。ただ光熱費の高騰から、新居になって毎月の光熱費がかさむと暮らしが苦しくなります。そもそも予算が合わないなら、ZEH水準にしたり、住みやすい断熱性能だけ、光熱費を考慮した太陽光だけなど、確実に必要なものを取り入れるのもよいですね。
いかがでしたか?住宅補助金は、昨年11月28日以降に基礎工事(※根切り工事または基礎杭打ち工事)に着手した住宅であれば申請可能。すでに4か月程経っている3月は、申請待ちの新築住宅も多い状態です。補助金の予算が決まっているので、申請数が埋まればそこで終了してしまいます。
これから家づくりをする際は、補助金利用を検討している旨を建築会社に相談して、着工日を逆算して家づくりのプランニングをしてみてくださいね。
今までの常識を覆す家づくり