目次
1.土地探しから初めてしまうとどうなるの
2.家づくりはまず何から始めるべきなの
3.資本計画で失敗する3つの理由
3-1.土地と建物以外の費用について、具体的に計算できていない
3-2.見積金額からあえて抜いている工事があるためで正確な家の金額が把握できない
 1.家の金額は住宅会社によって異なる
 2.坪単価で価格を判断することは危険
3-3.そもそも家にかけられる費用を間違えてしまっている
 1.老後資金、年金について
 2.お子さんの教育資金について
 3.日常生活に必要な費用について
4.資本計画で見直すきっかけにする

土地探しから始めてしまうとどうなるの?

初めは土地から探さなきゃ!っと動き出す人が多いです。新地を建てる約7割が、
土地から買わなければいけないからです。
この場合、多くの方が大幅に予算オーバーしてしまいます。
なぜなら、土地にかけられる予算を具体的に把握してないからです。
その結果、土地購入にお金をかけすぎてしまいます。

家づくりはまず何から始めるべきなの?

もし予算を具体的に把握していない状態で、いきなり土地探しから始めてしまうと、家にお金がかけられなくなってしまいます。
自分たちの使えるお金を把握していないが故に、更にはオーバーローンの危険性も高まってしまいます。マイホーム後の生活さらにはその後の将来の生活までもが不安になりかねません。

一番初めにすべきことは、事前にお金の計画=「資本計画」を綿密に立てることです。

しかし、綿密に「資本計画」を立てたはずなのに、最終的に予算オーバーしてしまい、結局ローン地獄に陥ってしまう方も、、そこには落とし穴が隠れています。では詳しく説明していきます。

資本計画で失敗する3つの理由

1.土地と建物以外の費用について、具体的に計算できていない。
2.見積金額からあえて抜いている工事があるためで正確な家の金額が把握できない。
3.そもそも家にかけられる費用を間違えてしまっている。

1.土地と建物以外の費用について、具体的に計算できていない。

土地、建物以外に付属して「諸費用」はご存知でしょうか?

・[登記費用][火災保険][銀行経費]
・[家具代]
・[電化製品]
・[電化製品を設置する工事費]
・[引越し代]
・[土地購入時にかかる費用][地盤改良費]

「資本計画」をする際はこれらの費用を出来る限り具体的に算出していきましょう!

2.見積金額からあえて抜いている工事があるためで正確な家の金額が把握できない

1 家の金額は住宅会社によって異なる

その理由は、使う材料や建て方だったりもありますが、
明確なポイントは、価格の違いです。その金額の中にどこまでの工事が含まれているのかということです。住宅会社によって価格表示の仕方が異なるため、この基準がないゆえに安く見せようと思えば安く見せることができるわけです。
そして、その作戦に不運にも騙されてしまい、契約した後や一歩手前になっていきなり追加費用について打ち明けられ、追加費用を受け入れざる得なくなってしまう状況になりかねません。

2 坪単価で価格を判断することは危険

坪単価が安い家は一見安い気がしますが、坪単価以外の費用は全て高くなっています。
坪単価は、、
家が小さくなればなるほど高くなります。逆に家が大きくなればなるほど安くなります。
このセオリーは住宅会社に当てはまります。
坪単価が安い家=面積が大きいと、必然的に家のコストは高くなります。
家が大きくなると、、

・固定資産税
・光熱費
・土地取得費用
・土地の固定資産税
・庭の工事費や将来のメンテナンスコスト
・増築や解体費用 など、、

固定資産税など継続的に払わないといけないお金に要注意!!
このように家の価格というのはとても分かりにくいです。なのでまず「資本計画」をしっかりとし、
家に掛けられる正確な予算を導き、その会社が予算内にできる家なのか相談し、必ず予算内で家を建てるようにしましょう。

3.そもそも家にかけられる費用を間違えてしまっている。

実は「資本計画」で失敗する一番の要因です。
あなたは老後資金や年金についてどのようにお考えでしょうか?
将来は年金だけで暮らしていくことはできるのでしょうか?
できないとなれば、どのくらい貯金をしておくべきなのか、
そしてその貯金はどのような方法ですべきなのかなど、、
家づくりをする時はこういったことを理解しておくことが必要です。
将来のことを考えるのは頭が痛いことですが、将来の自分、家族のために向き合っていきましょう。

1 老後資金、年金について

年金がどのくらい支給されるかご存じでしょうか

年金には、、
国民年金と厚生年金からなる[公的年金]と
個人や企業が上乗せし負担する[私的年金]の2種類存在します。

支払っている金額が国民年金だけなのか、厚生年金も上乗せして支払っているのか、
さらに上積みして私的年金も払っているのかによって将来受け取ることができる年金は違ってきます。

また、公的年金は60歳〜70歳までの間でいつから貰うか選ぶことができます。
どのタイミングで受け取るかによっても支給される金額が大きく変わってきます。

ただ、早く受け取ると貰える金額が減ってしまいます。
それらを踏まえた上でどのように働いていくのか、また、どのように受け取るようにするのか
考えておくことが大切です。

提案(※個人的な意見として)
これから先は、ご夫婦で共働きし、奥さんも【厚生年金】に加入し、将来の年金支給額を増やし、
それと同時に夫婦そろって【私的年金】に加入することをおすすめします。
また、【個人型確定処出年金iDeCo】など、夫婦そろって満額入っていただくと老後資金の積立が効率的にできるはずです。

今後退職金がどのくらいもらえるのかも不透明な故、今後は70歳までは現役で働き続けないといけないと思います。その収入に【私的年金】が加わると心強いですよね。

2 お子さんの教育資金について

教育資金は一体どのくらい必要かご存じでしょうか?
現在は大学への進学が当たり前になっています。
お子さんの将来を広げるためにも教育資金も考えておきましょう!
大学費は[国立]なのか[私立]なのか、
また、[文系]なのか[理系]なのかによっても異なります。
さらに県外の大学に進学するとなれば、家賃や生活費、仕送りもしないといけないので、
さらに出費が増していきます。
ということは、なたの収入の中から進学のための費用を学資保険とは別に今のうちからコツコツためなければなりません。安易に奨学金を利用してしまうと、子供たちに借金を背をわせてしまいかねません。

3 日常生活に必要な費用について

日常生活に必要な費用はご存知でしょうか?
家族を持ち生活をしていくためには、沢山の費用が掛かるものなので、これらの費用についても具体的に理解していただき、老後資金進学資金も考慮しつつ、家に掛けられる予算を試算してみてください。なので、日常生活でどのくらい掛かっているのか把握することが大切です。

電気代・水道代・下水道代
車のローン・ガソリン代・車検大・車の保険代
生命(医療)保険代・携帯電話代・ネット代・CATV代
子供たちの保育料・外食費・レジャー費・お小遣い 等

ざっと日常生活でかかる費用になります。どのくらい掛かっているのか把握しているでしょうか?
見直せるところは見直していきましょう!

また家を建てると、これに加えて、【火災保険用】【固定資産税】などかかります。
さらに、定期的なメンテナンスのための積立も毎月していった方がいいです。
これらを踏まえた上で、ローン返済に毎月どれくらい充てられるのか試算しなければなりません。
そしてその予算の範囲でできる家づくりをしていくことが大切です。

以上のようなことを深く考えないまま、「ただマイホームが欲しい!」
「家賃を払うくらいなら家を建てた方がいい!」という理由で家を建ててしまったら
子供たちの進学費用を全額奨学金でまかなわざるを得ないか、お金がないことを理由に、子供たちの進学を諦めないといけなくなり兼ねません。

資本計画で見直すきっかけにする

家づくりの資金計画をする前に、まず【老後資金】【進学資金】そして日々の生活費についても夫婦で話し合い、試算してみてください。そして保険を含め、カットできそうなところは見直すきっかけにしていただければと思います。