今年も猛暑日が続き、異常気象だけでなく毎年災害について関心が高まっていますね。
2024年に発生した能登半島地震、南海トラフ巨大地震の発生確率引き上げがあり、地震への備えが重視されています。最近もカムチャツカ半島周辺でマグニチュード8.7の地震が発生しましたね。
先のブログでもご紹介した長期優良住宅認定制度でも、耐震性が認定条件として挙げられています。
家づくりでも、高い耐震性を備えた家を建てる事は、今や当たり前になりました。
今回は、安全な家づくりに役立つ知識と共に、耐震性からみた「平屋」の特性を、お伝えしたいと思います。

1.耐震基準と耐震等級は何が違う?
2.耐震等級の違いって何?
3.耐震性からみた「平屋」

1.耐震基準と耐震等級は何が違う?

耐震基準とは、建築基準法「国民の生命、健康および財産の保護を図ることを目的とした、最低限の基準」です。守るものは、命や健康、持っている財産であり、家自体はそれ以外の物(箱のような物)です。耐震基準は、大地震が発生し倒壊・崩落して、亡くならない為の基準で、震災後の継続居住は、保証されていません。
では、耐震等級とはなんでしょう?
耐震等級とは、品確法(住宅品質確保促進法)が定める『住宅性能表示制度』に基づき、地震に対する建物の強度(耐震性)を示す指標です(2000年施行)。等級1から等級3までの3段階で表され、耐震基準は法律で決められていますが、耐震等級は、必ずしも認定を受ける必要はないのです。

2.耐震等級の違いって何!?

耐震等級1は、建築基準法が定める最低限の耐震性能をクリアし、震度5程度では損壊せず、震度6強程度でも即時に倒壊・崩壊しない、という条件です。耐震等級2は、1の1.25倍の強度で、震度6~7の揺れでも倒壊しない。耐震等級3は、1の1.5倍の強度で、震度6~7の揺れでも倒壊せず、破損を生じないのです。

長期優良住宅の耐震基準は耐震等級3が求められます。なので損傷が小さく、住み続けられる可能性が高く、災害時に避難生活を送るリスクを減らせます。

3.耐震性からみた「平屋」

実は、2階建ての家に比べ平屋は、耐震性に優れているといわれています。2階建てでは、2階部分が揺れやすく、柱や壁が増え、荷重が大きくなります。したがって2階部分を支える1階の柱や壁が少なくなり、バランスが悪くなりやすくなります。また、長期間台風時の強風や、大型の通行車両の振動を受けると、2階の揺れを抑える制振装置の金物を緩めてしまう可能性もあります。

平屋では正方形や長方形のシンプルな構造で、尚且つ重心が低い為、揺れにくくなり、耐震性に有利です。壁量のバランスも耐震性に影響するので、そこに気を配って間取りを考えれば、天然で耐震性、耐久性も高い家づくりができるのです。

交通量が多く、車が通行する際の振動が響きやすい場所や、強風に曝され、台風などの影響を受けやすい土地では、家の重心を低くした「平屋」の選択が、おすすめなのです。
いかがでしたか?来月1日は防災の日。平常時でもぜひ防災意識をもって、安心・安全を考えた家づくりの参考にしてみてください。

今までの常識を覆す家づくり
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