あけましておめでとうございます!今年も皆さまにとって素敵な一年になりますように。
最近はコロナやインフルエンザが再び流行していますが、皆さん体調は大丈夫でしょうか?寒い日が続きますので、お体に気を付けてお過ごしくださいね!
今回は家づくりで重要な間取り、「スペパ」について解説します。
ーポイントー
1.スペパが生まれた背景
2.家の広さは数字だけじゃない!
3.「スペパ」で暮らしにゆとりが生まれる
4.「スペパ」のメリット
5.まとめ
1.スペパが生まれた背景

近年、土地の価値が高騰し、以前に比べ、同じ予算でも確保できる土地の広さが限られるようになり、家をコンパクトにするケースが増えています。
一方で、「リビングを広くしたい」「収納を沢山作りたい」など理想は変わらないですよね…しかし、限られた面積でこれらを全て叶えようとすると、どこかの部屋を犠牲にする間取りになります。
ちょっとまって!諦めないで!!
「スペパ」の考えはご存じでしょうか?
スペパとは、スペースパフォーマンスの略です。
簡単に言えば、「限られた空間を最大限に活用し、快適に暮らす」という考えです。
広い家を建てれなくても、工夫次第で暮らしやすく、広々とした空間は作れます。
2.家の広さは数字だけじゃない!

家の快適さは、面積の数字だけで決まるわけではありません。
「視線の抜け」「風や光の通り」「空間の一体感」このような要素を工夫することで、同じ面積でも広く、快適に感じられます。本当に必要なのは「広さ」ではなく、限られた空間を効率的に使う「スペパ」の考えを取り入れることです。
3.「スペパ」で暮らしにゆとりが生まれる
「スペパ」は、ものを減らすのが目的ではなく、必要なものを無駄なく使える空間づくが目的です。生活の中にある「無駄な空間」「無駄なモノ」ってなんだと思いますか?
無駄な空間
・使われていない廊下や収納スペース
・仕切りすぎた部屋(個人の部屋)
・用途が限定された部屋(ゲストルームや物置など)
これらは「必要だから」と作ったはずなのに、使わないことが多く、家の中のデッドスペースになりがちです。
無駄なモノ
・使っていない家電、家具、雑貨
・「とりあえず置いてある」けど使わないもの
・必要以上に多い収納家具
収納が足りない!と思って置き家具を増やすと、逆に空間が狭くなり家の中が窮屈に感じる原因になります。
スペパの考え方は「削る」のではなく、使っていない空間やモノの役割を再考し、有効活用する考えです。

無駄な空間の解決案
・使われていない廊下や収納スペース
廊下はなくしてリビングと一体化することで広い空間を確保。収納は造作家具を使って壁面収納にする。
・各部屋の解決案
複数の用途を一つの空間に兼ねる、一つの用途に限定しないことで、部屋数を増やさずに済みます。
また、パーテーション等で簡単に仕切れるようにするのもおすすめです。
4.「スペパ」のメリット

「スペパ」の一番のメリットは、限られた空間を無駄なく活用することで、家の面積が小さくても広さを感じられる暮らしが得られます。従来のように広さや部屋の数を優先した家づくりは、建築費が増えるだけでなく、光熱費や維持費もかさみます。「スペパ」の考えを取り入れると、壁面収納や多用途スペースの工夫によって、部屋数を増やさなくても、収納力や使い勝手が向上し、さらに建築コストが抑えられます。まさに一石二鳥!!
5.まとめ
「スペパ」は間取りの工夫だけではありません。これまでの家づくりは「家族の人数=必要な部屋数」という考えで、使わない部屋が多くありました。しかしこれからの家づくりは「空間の質」を大切にし、限られたスペースをいかに効率的に活かせるかが重要になってきます。それは空間を無駄にしないだけでなく、暮らしの幅を広げます。
部屋の仕切りを減らすことで家族のコミュニケーションが増えたり、趣味や仕事のスペースを自由に作れるようになったりと、ライフスタイルの可能性も広がります。
ぜひ「スペパ」の考えを家づくりに取り入れてみてくださいね!
今までの常識を覆す家づくり
SIMPLE is not simple