今人気の平屋、メリットはワンフロアに居室があり、回遊動線(グルグル回れる通り抜け動線)を作って、移動の利便性が高いこともあげられます。
ですが、「回遊動線」をつくってしまうと、本来の収納力を半減させてしまう可能性も!
ここでは、平屋の収納のポイントと間取りを紹介!

平屋の収納ポイントと間取り

1.平屋の収納ポイント

平屋は、寝室や子ども部屋が、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)と一緒のフロアに存在するので、収納室を別途作らなくても必要な場所に置くことができます。
例えば寝室近くに大型収納を作ることは、リビングでの作業が多いと、寝室近くより、生活にあわせた場所に収納し、取りやすくすることがポイントとなります。
また、ワンフロアで上と下の移動を無くし、全ての部屋の収納が同じ階にあるので、片付けの負担が減ります。リビングダイニングに別途物を置く棚やチェストを入れると、部屋を狭くしたり、回遊動線も生かしづらくなります。
そこで重要視したいのが、床面積ではなく、壁面積
例えば、間口91cm×奥行き91cmの収納と、間口182cm×奥行き45.5cmの収納は床面積は全く同じです。
奥行きがあると、手前の物を取り出す作業も増えたり、見えないと忘れてしまったり、知らないまま同じものを買ってしまったり。悪循環にも。
また奥行きが2倍あることで、床面積が広がり、コストアップにもなってしまいます。
なので、壁面を有効活用した「管理しやすい」収納をつくることがポイントになってきます。

2.収納の間取り

平屋の回遊動線は、非常に人気がありますが、実は「収納量が低下する」というデメリットがあるんです。「通り抜け動線にする」=「収納の壁が減る」ということだからです。
例えば、通り抜け出来ないどん詰まりに3帖のウォークインクローゼットをつくったとして、
合計約5.5m分の壁を利用することが出来るのですが、この部屋を通り抜け出来るようにしたら、
使える壁の量が半分以下の2.6mにまで減ってしまいます。
廊下をつくることによって2方向の壁が使えなくなるからです。そこから床に物を置いてしまい、通り抜けできなくなると本末転倒!
家事の内容や、活動が多い場所の壁を有効活用した収納を考慮した間取りにすることがポイント!
洗濯動線も、その場で洗う、干す、しまうが完結できれば時間も短縮されます。

壁を有効活用した収納の間取りの見方ができるようになれば
「収納が足りないかも?」という不安を払拭しやすく、結果余計なコストを払う必要がなくなります。
いざ暮らしてみたら、全く収納が足りなかったという事態を、引き起こすことも無くなるはずです。

是非、暮らしに寄り添った家づくりに臨んでいきましょう。

今までの常識を覆す家づくり
SIMPLE is not simple